揺れ動く時に響く

ガラにも無く、恋愛映画を借りてみた。中山美穂と西島秀俊の「サヨナライツカ」。この作品の原作者は、中山美穂の元旦那・辻仁成である。

舞台は1970年代タイ・バンコク。日本に婚約者がある立場でありながら、謎の美女との愛に溺れる、二股男の話である。

これだけ聞くと、単なるドロドロした三流映画に感じる人も、いるかもしれない。当然ラブシーンも多い。

しかし、この映画のテーマは「人は死ぬときに、愛したことを思い出す人と、愛されたことを思い出す人に分かれる。私はきっと愛した事を思い出す。」

単なる映画のキャッチフレーズかもしれないが、強く魅かれる言葉に感じちゃった。自分はどっちの人間なんだろうと。

こんな事を考えてしまうのは、今現在自分が揺れている立場に置かれているからなのかもしれない。